2018-02-17 これまでのあらすじと、これから
































今の家に初めて訪れてから丁度一年が過ぎたそうだ。(FB調べ)

ドイツに来てからずっとお世話になってる日本食屋に、毎日同じ時間に通う生活も
いつの間にか当たり前になってきてた今日この頃。



一体なんでここにいるのか。



発端は一昨年前の2016年、当時ドイツのケルンに留学中で、単身ドイツ生活を
していたビエラが夏休みに日本へ帰って来てた時の事。

一人ドイツ生活は寂しいから、残りの大学生活はみんなで一緒に暮らしたい。

の一言から始まり、翌月には全財産の10万円をポケットに突っ込み、
ドイツのケルン空港に立っていた。



お世話になってる日本食屋の飛岡の店主、みどりさんが自分の姉ちゃんに見えてくる程
に、時々まるで兄弟喧嘩みたいな言い合いをしては、翌日には仲直りしてまたいつもの
毎日が始まるという、ドイツにいるのに、一歩店に入ると昭和のドラマみたいな世界で、
掃除のやり方から、包丁の持ち方、効率よく料理を作るコツ、見せ方、さらには経営を
するってところまで、知りたかった事をバシバシ、時々こっそり教えてもらってる。


毎月決まったお金が銀行に振り込まれるという経験は本当に久しぶりで、有難い事にお
金の事を殆ど考えなくてよくなった。

森の中に2部屋ある家を借りれたし、猫も日本から引っ越せたし、一日一杯のコーヒーを
気に入ってる数件のカフェで選んではネットがてら飲みに行ったり、食料品や生活用品は
ほぼオーガニックショップやオーガニックの量り売り屋で買う事が出来てるし、猫の食べ
る物やトイレの砂にも気を使える。


この生活を維持する為「労働」に使ってる時間は週に6日間、そのうちの4日間は午前中
に家を出て帰るのが深夜になるくらい。


これまでの十数年間、ど!フリーランス、24時間を僕自身が自由に選択しながら使えて
た生活からしたら、これはとてつもなく大きな生活の変化で、お金の事を考えなくてよく
なった代わりに、家族で一緒に夕食を食べたり、好きなアーティストのコンサートやパー
ティーへ行ったり、泊まりで友達に会いに出かけたりする時間が随分と無くなってしまっ
た。

面白そうな出会いがあっても、その場で遊べないと大体そのまま連絡をとる事もなく関係は終わってく。

その瞬間、その場の感情で動かないと面白いハプニングには発展しない。

なんということだ!(今さら)

何とか遊ぶ時間を作ろうと思ったら、自然と生活全てのスピードを上げていく。
急ぐ事が何より苦手な僕が急ぐとどうなるか、焦るのだ、イラつくのだ。

そして焦ると大体うまくいかないという、もうこれまで何億回も経験してきた反省をも
ろともせず、またやってる!なんて日々が続いて、それは昔々、行きたい日も行きたく
ない日も、毎日必ず行かなくてはならない学校に通ってたあの頃と何かが似てる。

自分で生活の優先順位を選ぶ事が出来ない。

家族一緒にドイツで暮らす!を目標としてきた今の生活は全然悪くないのだけど、

淡々と過ぎていく一週間に、生きる情熱が生まれてこない。


じゃあそんな感覚になるにはどうすればいいのか。

時間を手に入れる方法はもう知ってる。




そうしてビエラの大学卒業の背中が見えてきた年明け、再び二人で数週間、ケニアへ行くチャンスがやってきた。

行くなら6月。

僕がアフリカに行く為には、今の仕事を辞めて、ドイツ暮らしを終えるしか方法はない。

一瞬躊躇する僕を横目に、ビエラは一言、

「行かない!はないでしょう、じゃあ私が学校卒業するまで、そのままアフリカで動物
と一緒に暮らせそうか調べて来て、お金は自分でなんとかがんばって」



なんて事だ!ビエラは宇宙人だとは思ってたけど、天使だった。


その後続けて、

「まあ猫がおればもう充分、他にナニもいらんね」


、、、とにかく行き先は決まった。


僕らはケニアでサイやキリンやゾウ達の側で暮らす事が出来るのか、そもそも資金0の
状態で旅なんて出来るのか。
何ならフォトグラファーと名乗ってるのに、カメラは時々勝手に動き出すくらい壊れ
かかってる。

これは旅じゃなくて、冒険だ。





まずは縋る想いで西野亮廣さんの著書革命のファンファーレと、

前田裕司さんの著書人生の勝算を読み返してみる。

(いや、面白い!本当に。読むだけで納得、そして満足しちゃう程に)




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