とある春の終わりの想いで。
田植え遊びにとある村へ。
夜、随分まっ暗な中到着したらば、さっそく周りには動物達の気配。
そして明くる日、家を一歩出たらばそこは日本昔話で見た世界。
見渡す限りわらぶきの屋根と緑と花達がこんなに残っとる集落、まだあるんだねえ。
そこへ家族、友達、近所の人達が集まって一列に並び、ラインをひいて、
声を掛け合いながら一本ずつ丁寧に苗をたんぼに植えていく。
ぬるんぬるんの足もとに気を使いながら、
ぽつぽつ、こつこつ、たんたんと植えてく作業は、
焦りも、失敗する心配も、気負いもなく、丁寧に生き物を触る楽しさで心おだやか。
そうやって出来上がった田んぼは、漢字の「田」と同じに少し余裕があって、
でも一本ずつが均等で美しくって。
自分達が生きてく為に絶対必要な食べ物は、きっとずっと昔からこうやって気もちよく作ってきた物なんだろうねえ。
そんな風にして出来上がったお米のおにぎりにゃ良いエナジーしか感じん。
食べ物を大事にしようってのは、お金の問題じゃなくって、
元々はこんくらい自然と人間とで大事に大事に育てられてきた命を「大事に」ってことなんだ。
ほんまありがたいこって。
生きる知恵を持って生活に生かしとる友達を、ほんま尊敬しっぱなしの今日この頃。
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