2018-05-21 ケニアでの予定を立ててみようとしたけどもやっぱり進まない


ケニアはアフリカ大陸の赤道直下、東側の一部海に面した国。
ここドイツからだと飛行機でおよそ10時間程、ボン周辺の空港からだと直行便がないので、
今回はアラブ経由で行く事になった。

さて今回は、まずケニアの丁度真ん中の辺りにある大きな山、マウントケニアの麓周辺に
行こうと思う。
マウントケニア(ケニア山)は、アフリカ大陸で2番目に高い山で(一番はキリマンジャロ)
その山の周辺はサバンナ地帯の中では珍しい、緑と水が豊かな場所。
バナナを始めとする果物の楽園でもある。(現地の人談)














そのマウントケニア周辺には幾つか動物保護地区や国立公園があり、キタシロサイのナジン、
ファトゥ、そして春に亡くなったスーダンの暮らす「Ol Pejeta Conservancy」もこのエリアにある。

そして山から数十キロ離れた森林地帯に、アバーデヨ国立公園がある。

今回最初の目的地はその周辺。
そこではサイやゾウ、バッファロー、水牛、ハイエナなどの動物が暮らしていて、
前回そこを訪れた道中、
小さな町や村を幾つか通り過ぎたので、国立公園の近くに住めない事はなさそうだと踏んでる。
(英語全然通じなかったけど)

あと、レンジャーの人に聞いたのだけど、たまに像が国立公園や動物保護区からフェンスを破って
村に入ってしまって、家や畑を踏み壊す事があると言っていたのだけど、あれは冗談だったのか、
本気だったのか未だ聞けずにいる。

なんか本気っぽかったので、もう聞かない事にしようと思う。












































【新カメラと旅資金を募るクラウドファンディング開催中】



2018-04-20










気の向くまま赴くまま。

適当に選んだちょっと遠くの町や村までドライブして、

気が済むまで散歩して、

気が済むまで本を読んで、

気が済むまで思い浮かんだ事をノートに書いて、

ちょっと気になる店で腹を満たして、

出来れば地元の人達と絡んで一緒に写真を撮ったり、

時計を見なくても、Wifiが飛んでなくったって 
何の心配も不安もなく、

日が暮れるのを眺めながら、

ああ今日も良い一日だったなーと思える、

結局僕にとっての一番の贅沢はソコなんだ。


つまり、世界中でダラダラしていたい!という事だ。

もう書くだけで興奮してしまう。

やるど。


やらねば!


2018-03-20 キタシロサイのスーダン









男では地球上最後の一頭と言われているキタシロサイのスーダンが、3月19日の夜、こ
の世を去ったというニュースが翌朝から世界中を駆け巡った。

僕らも朝起きて、ビエラがレンジャーや彼の暮らしていた Ol Pejeta のインスタグラムで
このことを知ったのだけど、悲しいのと同時に、こんなにも世界中の人がスーダンに注目
してた事に驚いた。


スーダンは、1970年代の終わりから1980年の始まる頃、まだ子供の頃に人間に捕
らえられ、チェコの動物園に送られ、そこで約30年間生活することになる。

その頃中国では漢方として、中東ではナイフや短剣の柄などの生活用品にサイのツノが良
いとされ、アフリカでサイの大虐殺が始まり、1970年~2015年の間に数千頭いた
キタシロサイはたった3頭にまで大激減する。

*現在アジアなどでサイの角は1キロあたり約65000ドル(日本円で1キロ700万
円以上!!)で取引されてるそう)

スーダンは2009年、絶滅寸前のキタシロサイを保護する為、ケニア政府はチェコから
ケニアの野生保護区「Ol Pejeta」にスーダンを移し、この保護区でレンジャーやスタッフ
達と共に今日を迎える。






















僕らは去年の夏、クラウドファンディングで39人の愛して止まない方々から合計30万
4000円の支援を頂いて、ケニアまでスーダンに会いに行く事ができた。

以前仲良くなったOl Pejetaのレンジャーやスタッフのみんなのおかげで、毎日のようにス
ーダンに会わせてもらって、一緒に散歩したり、草を食べる仕草や、顔を木に擦り付ける
のをレンジャーとビエラと僕の3人で眺めたりした。

会う度に硬い背中を両腕いっぱいに抱きしめたり、むにょむにょ柔らかくてあったかい脇
の下をさすってやると、もっともっとと喜ぶスーダンの姿を見て、みんなで笑った。いや
ーいっぱい笑った。

スーダンは僕らのことはあまり興味無さげで、黙々と草を食べてはノソノソとその大きな
体で歩き回った後、木陰でバタッと倒れ込んでブフーッと鼻息を荒げ、そのまま寝てしま
う姿が、ありのままのスーダンなのだなあと感じていた。















みんなが支援してくれたり、宣伝してくれたり、こっそり銀行に別支援を振り込んでくれ
たり、冷やかしがてらの激励電話やメッセージがたくさん届いたり、ケニアに行ってる
間、ドイツの家で猫と留守番してくれたりと、みんなのひとつひとつの大サポートが、ス
ーダンとこの世でもう会えなくなった今、とてつもなく大きな財産になってることに気づ
いたら居ても立ってもいられなくなり、今、カフェでコーヒーを飲みすぎておしっこを我
慢しながらこれを書いてる。(ああ、漏れそうだ!)


言いたい事はただひとつ、大感謝だということです!!!
スーダンに逢わせてくれて本当にありがとう。

ビエラの描くサイの短編アニメもいよいよストーリー作りが始まってて、僕もアフリカへ
行く準備。
今回はどんな旅になるのか。久しぶりの予定なし、期限なしの何でもありの旅。

今回の目的のひとつは、僕らは野生動物達の側で暮らす事が出来るのか調査。
もし家からをキリンやサイや像たちの生活が見れるなら、これ以上の家はない!と
思い立って、実際にそんな生活が出来るのか調べてこようと思う。

初めてスーダンの事を知ってから、彼の命ギリギリ最後のところで逢えた事が、僕らの人
生にどれだけ大きく影響していくのか。

どうやれば支援してくれたみんなと僕が旅で感じてる事をもっとシェア出来るのか、もう
ちょっと考えてみよう。(旅先からライブチャットとか?)

みんなのお陰様で夢の中で生きるように生きれてます。

ありがとう。

むにょむにょぷにぷにしたい程愛してます。













2018-03-01 ズカニスト



3ヶ月後にケニアに行くという事だけは決まったのだけど、

ただただアフリカ撮りたい病の今、せっかく写真や映像を撮るなら、

それを使ってどこか面白い所に着地させたいなあーと、とぼとぼ歩きながら考えてたら、


ズッカーン!


自分の撮った写真や映像と、ビエラの描くイラストやアニメーションが
ズッカーン(図鑑)になった絵が浮かんだ。

おおー!図鑑、いいかも。

なんならそれを理由に撮影旅だって永遠に出来るじゃないか。

これは面白い事になる!と家に帰ってすぐさまビエラにこの熱いアイデアの事を
情熱的に告げると、

まあ悪くないね、まあやってみて。ふふふ。

と、明らかに帰って来てからの勢いに少し困った様子で、ぼそっと呟いていた。


ちなみに図鑑をwikipediaで調べてみると、

基本的には生物岩石鉱物といった自然物、発展的には乗り物などの人造物の科学的に正確な絵画写真)を並べ、それと対にした解説文書を付す、総覧的な博物学書籍である。(Wikipediaより)

とある。

なんかいけそうだ。

この超個人的図鑑を作る旅が、世界の動物や人を救うのかどうなのか。


こうして一流のズカニストになるべく、あとはこれを旅資金にどう繋げるのかという難問
明日に回して、アフリカ行きの勢いはもう止まらない。








































2018-02-21 ドイツの手紙事情



















ドイツで手紙を無くしたら大変だ。

役所からビザの更新日時が書かれた手紙などを、見過ごしたり、運悪く無くしたり捨て
てしまったりしてたら、それはもう大災難の始まり。

嘘か誠か、最悪の場合手紙を無くしただけでビザが出ない例もあると聞いて以来、役所か
らの手紙に関しては特に気を使ってる。

届いた手紙は全て保管が基本と聞いて、机の引き出しには溜まりに溜まる読めないドイツ
語の封筒。

そして何が書かれてるかわからない封筒をこんなにイヤイヤ溜めてるのに、どうしても
二ヶ月前に役所から届いたビザ更新の手紙が見つからない。


そういえばこないだの大雪の日に、リュックを中までビショビショに濡らしてしまい、中
に入ってた紙類をまとめて捨てたけど、役所からの手紙を無くさない様に前もってリュッ
クに入れてた事をついさっき思い出したところだ。




2018-02-20 PLASTIC CARNIVAL

Plastic Carnival 2018
Köln and Bonn, Germany



































































ドイツが自然エネルギーやリサイクル、オーガニック食物等に力を注いでるのは、今の超石油消費社会
を経験して、人類が滅ぶ未来が見えたからなのかどうなのか。

ゴミとゲロと割れたガラスだらけの中じゃダンスは踊れないぜ。





2018-02-17 これまでのあらすじと、これから
































今の家に初めて訪れてから丁度一年が過ぎたそうだ。(FB調べ)

ドイツに来てからずっとお世話になってる日本食屋に、毎日同じ時間に通う生活も
いつの間にか当たり前になってきてた今日この頃。



一体なんでここにいるのか。



発端は一昨年前の2016年、当時ドイツのケルンに留学中で、単身ドイツ生活を
していたビエラが夏休みに日本へ帰って来てた時の事。

一人ドイツ生活は寂しいから、残りの大学生活はみんなで一緒に暮らしたい。

の一言から始まり、翌月には全財産の10万円をポケットに突っ込み、
ドイツのケルン空港に立っていた。



お世話になってる日本食屋の飛岡の店主、みどりさんが自分の姉ちゃんに見えてくる程
に、時々まるで兄弟喧嘩みたいな言い合いをしては、翌日には仲直りしてまたいつもの
毎日が始まるという、ドイツにいるのに、一歩店に入ると昭和のドラマみたいな世界で、
掃除のやり方から、包丁の持ち方、効率よく料理を作るコツ、見せ方、さらには経営を
するってところまで、知りたかった事をバシバシ、時々こっそり教えてもらってる。


毎月決まったお金が銀行に振り込まれるという経験は本当に久しぶりで、有難い事にお
金の事を殆ど考えなくてよくなった。

森の中に2部屋ある家を借りれたし、猫も日本から引っ越せたし、一日一杯のコーヒーを
気に入ってる数件のカフェで選んではネットがてら飲みに行ったり、食料品や生活用品は
ほぼオーガニックショップやオーガニックの量り売り屋で買う事が出来てるし、猫の食べ
る物やトイレの砂にも気を使える。


この生活を維持する為「労働」に使ってる時間は週に6日間、そのうちの4日間は午前中
に家を出て帰るのが深夜になるくらい。


これまでの十数年間、ど!フリーランス、24時間を僕自身が自由に選択しながら使えて
た生活からしたら、これはとてつもなく大きな生活の変化で、お金の事を考えなくてよく
なった代わりに、家族で一緒に夕食を食べたり、好きなアーティストのコンサートやパー
ティーへ行ったり、泊まりで友達に会いに出かけたりする時間が随分と無くなってしまっ
た。

面白そうな出会いがあっても、その場で遊べないと大体そのまま連絡をとる事もなく関係は終わってく。

その瞬間、その場の感情で動かないと面白いハプニングには発展しない。

なんということだ!(今さら)

何とか遊ぶ時間を作ろうと思ったら、自然と生活全てのスピードを上げていく。
急ぐ事が何より苦手な僕が急ぐとどうなるか、焦るのだ、イラつくのだ。

そして焦ると大体うまくいかないという、もうこれまで何億回も経験してきた反省をも
ろともせず、またやってる!なんて日々が続いて、それは昔々、行きたい日も行きたく
ない日も、毎日必ず行かなくてはならない学校に通ってたあの頃と何かが似てる。

自分で生活の優先順位を選ぶ事が出来ない。

家族一緒にドイツで暮らす!を目標としてきた今の生活は全然悪くないのだけど、

淡々と過ぎていく一週間に、生きる情熱が生まれてこない。


じゃあそんな感覚になるにはどうすればいいのか。

時間を手に入れる方法はもう知ってる。




そうしてビエラの大学卒業の背中が見えてきた年明け、再び二人で数週間、ケニアへ行くチャンスがやってきた。

行くなら6月。

僕がアフリカに行く為には、今の仕事を辞めて、ドイツ暮らしを終えるしか方法はない。

一瞬躊躇する僕を横目に、ビエラは一言、

「行かない!はないでしょう、じゃあ私が学校卒業するまで、そのままアフリカで動物
と一緒に暮らせそうか調べて来て、お金は自分でなんとかがんばって」



なんて事だ!ビエラは宇宙人だとは思ってたけど、天使だった。


その後続けて、

「まあ猫がおればもう充分、他にナニもいらんね」


、、、とにかく行き先は決まった。


僕らはケニアでサイやキリンやゾウ達の側で暮らす事が出来るのか、そもそも資金0の
状態で旅なんて出来るのか。
何ならフォトグラファーと名乗ってるのに、カメラは時々勝手に動き出すくらい壊れ
かかってる。

これは旅じゃなくて、冒険だ。





まずは縋る想いで西野亮廣さんの著書革命のファンファーレと、

前田裕司さんの著書人生の勝算を読み返してみる。

(いや、面白い!本当に。読むだけで納得、そして満足しちゃう程に)




最近レターポットを始めました。
コメントはレターで頂けると、お互いそれはそれは清く素晴らしい日になる事でしょう。








2018-02-16






今年は旧暦の元旦が重なったビエラのミラクル誕生日。

本人は『ああ、それ時々あるよー』と全く驚かん。

ドイツでの学生生活も今年の秋で終わり (予定では)、毎年お互いどこにいるのかぎりぎりまで掴めないけど、とにかく今年はドイツで一緒にいられる事を祝おう。


記念すべき誕生日は一日中、ずーっと豆乳作りの撮影に夢中。(現在Am3:03)

一度始めたら何があろうと止まらない、洒落たキャンドルやワインよりも今は大豆、だいず、ダイズ。




誰かに頼まれて出来る作品もいいけど、やっぱり、おっ!と思いつきで始めて、やりたい放題やってる作品は面白い。


運が良いのか悪いのか、運命なのか天命なのかこんな時代に生まれて来た事だし、ずっとこの小さなシベリア人が好きな作品を作っていける環境に早く持っていきたい。


Bela Unclecat: YouTube






ビエラの最近の短編作品

How to dye hair with Lush caca noir







How to make a soap from old soaps!






最近レターポットを始めました。
コメントはレターで頂けると、お互いそれはそれは清く素晴らしい日になる事でしょう。

Musashiのレターポット


2018-02-09 大時間持ちに












深夜寒空の下、いつでも決めた事をすぐ行動に移せる時間持ちってのは、途轍もなく贅沢な人生なんだ
と思い出したら、凍った坂道を恐る恐る歩くのも、何だか身体軽やか。

じゃあどうやって海外で暮らしながら時間持ちになるかだ。




2018-01-07 今年の始まりは不運なのか、はたまた、、


















お正月、まさかの超強風で森の大木が倒れて来て、先っぽの約1mがうちに届いてしまい、窓が吹っ飛ぶという、人生初のアクシデントから始まった2018年。
(幸いみんな他の部屋にいたので大丈夫だった)

その数日後、今度はビエラがチャリンコで転んで怪我をしてしまい、もう既に今年一年分の“当たり厄“を終えた気がする正月明け。

深夜、電車の中で美輪明宏のラジオを聴いていたら、
「人生は必ず半々で良い事があれば悪い事がございます、悪い事があった後には良い事があるものです。それが宇宙の法則なのです」

と言っていた。

「こんな色んな事があっても誰も死んでないね!よかった!」
と寝たまま話すビエラに感動しながら猫のトイレ掃除にも力が入るのだった。






最近レターポットを始めました。
コメントはレターで頂けると、お互いそれはそれは清く素晴らしい日になる事でしょう。